2012年4月26日木曜日

今日の本

またまた英文読解力を養ってくれる本に巡り会った。

山本史郎・森田修著『英語力を鍛えたいなら、あえて訳す!』(日本経済新聞出版社)

読者に挑戦を挑むように、「The old man the ship.」を訳せという一文が表紙を飾っている。この本に書かれている英文の単語は中学校レベルがほとんどであるが、日本語に正確に訳すのに骨が折れる。

タイトルにあるように”あえて訳す!”ことが、英文の意味を正確に読み解く基本だと実感した。同様のことは日本語を読むことにも当てはまる。何となくわかってつもりで読み進めるのではなく、一文ずつ意味を正確に理解しながら読み進めることが重要である。

限られた残り少ない人生を考えると、読むべき本を厳選しなければならない。生きている間に読んでおかなければならない本を見つけ、丁寧に読むことを心がけたいという思いが、『英語力を鍛えたいなら、あえて訳す!』を読むうちにつのってきた。

2012年4月21日土曜日

今日の本

英語を学ぼうという気にさせてくれる二冊の本に出会った。

一冊は、佐藤卯一著『おやじギャグ英語術』(飛鳥新書)である。佐藤卯一氏は72歳の現在も”はとバス”の現役ガイドとして、外国人ツアー客を相手に英語でガイドをしているのである。タイトル通り、タイミングよくギャグを入れてのガイドに心がけているそうだ。中学校英語レベルでも、外国人に通じるギャグを会話にと入れることで有効なコミュニケーションができそうだ、という気にさせてくれる本である。

もう一冊は、小倉弘著『英文表現力を豊かにする 例解 和文英訳教本 文法矯正編』(プレイス)である。タイトルから和文英訳のテキストだろうと思いながら読み進むうちに、この本は英語の読解力を高めるにも役立つ本だとわかった。たとえば、couldは<過去形>というよりも<遠い形>ととらえ、<遠い>とは<時間的に遠い>、<現実から遠い>、<人間関係が遠い>場合がある、と考えよと勧めている。そうすれば、Cloud you do〜?は人間関係の遠い人にいうのであるから、「〜していただけませんか?」という意味になることがわかるという。読み応えがあり、なかなか先に進まないが、英語と日本語の適切な対応をじょじょに理解できる楽しみがある。小倉弘著『英語表現を豊かにする 例解 和文英訳教本 公式運用編』と『英語表現を豊かにする 例解 和文英訳教本 自由英作編』も購入した。

 

加藤久仁生展

今日(4月21日)から刈谷市美術館で開催の「加藤久仁生展」を鑑賞してきた。昨日の朝日新聞に載っていたスケッチブックを見たくなり、行くことにしたのである。会場でまず出迎えてくれたのが、お目当てのスケッチブックであった。レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿のように、加藤久仁生のスケッチブックも絵と文字の組み合わせが美しい。さらに感動したのは、どちらかというと濁った色つかいが心温まる雰囲気を醸し出していることである。会場で放映されているアニメも人間がもっている優しさが描かいており、鑑賞中、心静まる時間を過ごすことができた。

2012年4月10日火曜日

今日の本

Gordon W. Russell 著
”Sport Science Secrets: from myth to facts”
Trafford
2001


「水を飲むとスタミナが落ちる」というので、運動中の水分補給が禁じられていたことが、つい最近までスポーツ指導の世界でまり通っていました。スポーツに科学情報が導入されてからは、逆に運動中の水分補給を勧めるようになりました。事実かどうかわからないまま信じられていることが数多くあります。この本は、スポーツの分野で根拠があやふやなまま信じられていることをとり上げ、それぞれの事柄について論じられている科学論文を紹介しながら、何が事実で、何が事実でないかを述べている。


取り上げられている話題は103である。主な内容を紹介する。
・正選手になれるかどうかは誕生月で決まる。
・素早さは目の色と関係している。
・白人は跳ぶことができない。黒人は泳ぐことができない。
・決勝戦はアウェイで戦うと有利である。

発売間近です

以前にも紹介しました私の著書が4月11日から発売されます。老後を元気に生きるためには、自分なりの方法を確立するのがよいと思います。多くの人たちが、その方法をこの本を通して見つけだしてくだされば幸いです。


湯浅景元 著
『生涯寝たきりにならないための ピンピンコロリ体操』
世界文化社


目次
1.「老いる」ことと「衰える」ことは違う!
2.これだけでOK! イスに座ってできるピンピンコロリ体操
3.今ある不調や不安を払拭!症状別ピンコロ体操
4.心と脳を衰えさせない!
5.栄養と睡眠で元気な老後!


なお、浅田真央選手らのスポーツのトップ選手たちから学ぶ健康法についても、コラムで紹介しいます。


2012年4月7日土曜日

今日の本

ハワード・S・フリードマン、レスリー・R・マーティン著 桜田直子 訳 『長寿と性格』 清流出版


私は、著書や講演会などで「健康長寿を実現するためにウォーキングなどの運動をしましょう」と勧めてきた。しかし、最近、このことに多少の疑問を感じることがある。健康長寿の人は、ウォーキングのような運動するよりも、日々の生活動作(たとえば掃除、洗濯、買い物、家事など)を行う機会の方がはるかに多い。大胆に述べれば、日常生活動作をこまめに行うことが健康長寿に役立っているのである。ウォーキングなどの運動は、日常生活動作を支障なく行うための体づくりに貢献していると考える方が適切なようである。


健康長寿のためにはウォーキングをせよ、楽天的に生きよ、働き過ぎるな、早く退職して気ままに生きよ、などの助言が流布している。果たして本当なの?この疑問に、長年にわたる調査をもとに解答しているのが、この本である。運動を通して健康長寿を勧めている私としては、大いに反省すべきことをいくつか見つけることができた。