2012年4月7日土曜日

今日の本

ハワード・S・フリードマン、レスリー・R・マーティン著 桜田直子 訳 『長寿と性格』 清流出版


私は、著書や講演会などで「健康長寿を実現するためにウォーキングなどの運動をしましょう」と勧めてきた。しかし、最近、このことに多少の疑問を感じることがある。健康長寿の人は、ウォーキングのような運動するよりも、日々の生活動作(たとえば掃除、洗濯、買い物、家事など)を行う機会の方がはるかに多い。大胆に述べれば、日常生活動作をこまめに行うことが健康長寿に役立っているのである。ウォーキングなどの運動は、日常生活動作を支障なく行うための体づくりに貢献していると考える方が適切なようである。


健康長寿のためにはウォーキングをせよ、楽天的に生きよ、働き過ぎるな、早く退職して気ままに生きよ、などの助言が流布している。果たして本当なの?この疑問に、長年にわたる調査をもとに解答しているのが、この本である。運動を通して健康長寿を勧めている私としては、大いに反省すべきことをいくつか見つけることができた。

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