2013年6月2日日曜日

仙骨座り

大学の授業や講演会では、聴講している人は椅子に座っている。話をしながら座っている人の姿勢をそれとなく観察していると、お尻を座席の前の方にのせて足を前に投げ出し、背もたれに背中をあずけ、頭を前に倒した姿勢が目につく。


こういう座り方は「仙骨座り」と呼ぶことがあり、仙骨の部分で体重を受ける。仙骨は、背骨と尾てい骨の中間にある骨である。

仙骨座りは、腰と首にかかる負担が大きくなることがある。そのために、首や腰の痛みを起しやすくなる。

「仙骨座り」をするのは、スポーツ選手にも見られる。試合中にベンチで椅子に座って待機している選手が「仙骨座り」をしているのを見た人は多いことだろう。

スポーツ選手たちは、トレーニングのときには最前の注意を払って体に大きな負荷をかける。しかし、トレーニングから解放された日常の生活では体に加わる負荷をできる限り小さくして体をいたわることが肝心だと考える。

椅子に座るときは仙骨と背骨を椅子の背に当て、腰とひざをほぼ直角に曲げた姿勢をとるのがよい。


ただし、腰椎にかかる負担は立位よりも座位の方が大きいと言われているので、椅子に長時間座り続けることは避けた方がよい。

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