2014年5月5日月曜日

ただ歩けばいいという訳ではない

私の自宅の前には、道一つ隔ててウォーキングコースがある。このコースが、私にとっていちばん利用しやすいウォーキング空間である。自宅にいるときは、たいていこのコースでウォーキングしている。

私がウォーキングするときいちばん気遣っていることは、時間と歩き方である。

午前中のウォーキングは、散歩程度のスピードで、腕も足も大きく動かすことはない。まわりの風景などを楽しみながら、のんびり歩くようにしている。朝、とくに早朝に近い時間帯は、脳卒中や心筋梗塞などが起きやすい。こんなとき、心臓や血管に強い負担をかけてのウォーキングは危険である。

正午から夕方にかけてのウォーキングは、速足歩きをする。この時間帯は、身体にやや強い負荷をかけて運動するのに適しているからである。

そして、夜のウォーキングでは入眠をよくするために、体がぽかぽかするまで体を動かすようにしている。上昇した体温が下がりはじめるとき、入眠効果が高まるからである。

要するに、ただ歩くだけでは健康や体力づくりの効果はあまり期待できないのである。

運動する時間帯に合わせたウォーキング法や症状別のウォーキング法を紹介する私の著書が出版された。ウォーキングで健康づくりを考えている人、すでに実行している人、ウォーキング関連本を読むだけでウォーキングしているつもりになる人・・・ぜひご一読を。

湯浅景元 著
『スポーツ科学のプロが教える体の体調を改善するための症状別ウォーキング』
SBクリエイティブ
1,080円


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