2014年5月15日木曜日

1つの結果を得るための方法は多様

的に向かってボールを投げる運動を繰り返し行ったとしよう。

ボールは的の中心にほぼ当たったとしても、投げる動作は必ずしも同じであるとはいえない。言葉を代えれば、ボールが的に当たった位置はバラツキが小さいが、投球動作はバラツキが大きいということである。さらに言葉を代えれば、的の中心にボールを当てるという1つの結果を得るために、多様な動作が可能であるということである。

1つの結果を得るために同じ動作を繰り返すことができると”上手”だと判断される。しかし、”上手”と判断するもう1つの基準は、1つの結果を得るために動作を多様化できることがあると考えられる。

野球の内野手が捕球して一塁手にボールを正確に投げるとき、捕球位置は高かったり低かったりとさまざまであり、その時の捕球位置に応じた動作を選択するからこそ一塁手に正確にボールを投げることができるのである。投球動作の多様性が備わっていることが大事なのである。

人生においても似たことをたびたび経験する。ある仕事を完遂したいとき、そのための方法は多様である。その中から、その時に応じた方法を適切に選んだ時、期待した成果を得ることができる。

同じことを繰り返す能力も大事だが、臨機応変に対応できる自由度の大きい能力の方が役立つことが世の中には多いような気がする。

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