2014年5月29日木曜日

男性であることが危険因子

『運動と動脈硬化の疫学』という論文(1)に、「最近の日本人大規模疫学研究の一つであるMEGAスタディでは、冠動脈疾患の危険因子として、男性、高齢、喫煙、低HDLコレステロール、高コレステロール、高血圧、高血糖を上げている。」ことが紹介されていた。

冠動脈疾患とは、心臓に酸素や栄養を供給する冠動脈の血液の流れが悪くなることで起こる病気である。血液の流れが悪くなるのは、冠動脈の内側の壁にコレステロールなどが沈着して、血管が狭まるからである。

冠動脈疾患は、心臓に酸素や栄養を十分に供給することを妨げ、狭心症や心筋梗塞を起こしてしまうこともある。冠動脈疾患は、命に関わるこわい病気である。

このこわい病気の危険因子の1つが「男性」なのである。男性は、女性以上に、運動、食事、睡眠に十分に注意を払うことが大事なのだと知った。

(1)児玉暁、曽根博仁:『運動と動脈硬化の疫学』、臨床スポーツ医学 vol.28, No.12, 2011, pp.1311-1316。

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