2013年1月13日日曜日

日本語の書き方

花森安治著『暮らしの眼鏡』(中央公論社)と梅棹忠夫著『あすの日本語のために』(くもん出版)を読む。

この2冊を読んだのには理由がある。それは、二人の日本語の書き方を確かめたかったからである。花森安治氏も梅棹忠夫氏も、二人とも日本語はできる限り漢字をつかわないで表記することをすすめていたという記憶がふとよみがえり、それを確認したかったからである。

『暮らしの眼鏡』を開くと、どのページも白っぽく見える。それだけ漢字が少ないということである。読み進めると、私なら漢字で書くところがひらかなになっている。記憶通り、花森氏は文章を書くとき漢字を使うことに独自の制限をつけていることがうかがえる。

『あすの日本語のために』も同じで、ひらかな表記が多く、ページはやはり白っぽい。梅棹氏が漢字をできる限り使わないことは、徹底している。どの本であったか忘れたが、梅棹氏がひらかなタイプライターをつかってひらかなだけで文章を書いていることを知り、私もひらかなタイプライターを買って梅棹氏のまねをしたことがある。そのとき、わかちがきの大切さを知ったことを思い出す。

私の好みも、漢字の少ない文章である。でも、花森氏や梅棹氏のような徹底した表記法を確立しているわけではない。そのときどきで、同じ言葉でもひらかなで書いたり漢字をつかったりと一定した表記法を守っていない。

ひらかなと漢字と余白がおりなす空間が美しく感じるような表記法ができればと考えている。


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