2013年1月8日火曜日

くしゃみで腰痛


くしゃみで腰痛

2004年5月16日のことである。当時、メジャーリーグのシカゴ・カブスの主砲であったサミー・ソーサ―選手が、サンディエゴ・パドレス戦で激しい腰痛をおこした。そのために、15日間、故障者リスト入りしてしまったことがある。腰痛の原因は「くしゃみ」であった。くしゃみをしたために激しい腰痛を起こしたのである。

このニュースを知ったとき、スポーツ選手の健康管理に「くしゃみ対策」を加える必要がある、と強く感じたことをおぼえている。それ以来、私は大学の講義(コーチング論)で、くしゃみだけではなく、ふとんの持ち上げ方、バッグの持ち方、洗面時の動作など、日常生活動作のしかたを教えるようになった。

トレーニングのときには体に大きな負担をかけるが、日々の生活の中では体にかかる負担をできる限り少なくすることがたいせつなのである。

ところで、ソーサー選手がくしゃみで腰痛になったのは、くしゃみによって腰椎に大きな負荷がかかったためである。くしゃみに仕方にもよるが、豪快にくしゃみをすると腰椎には300~400kgの負荷がかかる、という報告もある。これだけの負荷がかかれば、腰痛を起こすのもうなずける。

私もかつて寝込むほどの腰痛になったことがある。最近は激しい腰痛を起こすことはないが、くしゃみをするたびに腰に軽い痛みを感じることはしばしばある。用心のために、立ってくしゃみをするときには、両ひざを軽く曲げてひざに手をおき、背を丸めてから、やさしくくしゃみするようにしている。イスに座っているときには、テーブルやひざに手をおき、背を丸めてくしゃみしている。これだけの用心で、くしゃみで腰痛になることはかなり防げるようである。

二本の足で立つことを選んだ人間は、手を使えるようになり、そのおかげで脳が発達した。しかし、その代償として腰痛を起こしやすい体になってしまった。くしゃみぐらい、とあなどらないで、用心することである。

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