2013年5月18日土曜日

不調は飛躍の時期


スポーツ選手は、好調な状態をずっと維持できない。好不調が繰り返し入れ替わる。天才打者のイチロー選手でも、1つのシーズンの間に打撃好調な時期と不調な時期を経験する。不調は、どの選手にでも起きるのである。不調になったとしても、そのことをことさら悩むことはない。

不調は、心身のバランスが乱れることである。心身が調和しないと、パフォーマンスは低下する。その結果だけみれば、スポーツ選手が不調を避けたがるもの当然だろう。ところが、不調は決して負の要素だけを持っているのではない。

実は、不調は心身のバランスを整えて、次のステージにすすむための準備期間である。

スポーツのパフォーマンスは、体力と技術と精神的要因が絡み合って生み出される。パフォーマンスをより高めるには、体力と技術と精神的要因の組み合わせを変えなければいけない。組み合わせを変えていくとき、最初は効果的にすすまないでパフォーマンスが低下する。ところがあるとき、組み合わせがうまく絡み合ってパフォーマンスが向上する。しかし、また組み合わせがうまくいかずにパフォーマンスは低下する。こんなことが繰り返されながら、パフォーマンスは次第に向上していく。

不調になったとき、あせることはない。より高いステージへ移るために準備している時期にある、と考えればよい。

スランプになったと思い悩んでいる選手をみていて、こんな考え方があってもいいのにな、と感じたのである。

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