2013年5月4日土曜日

語呂合わせ


私たちは、何かを暗記するとき、それを別のものに置き換えて覚えることがある。

「大化の改新、虫五匹(645)」、「意欲(1492)にかられたコロンブス」は、私が中学生のころに学習雑誌で見たものである。インターネットで「歴史 語呂合わせ」を検索したところ、重要な歴史事件の多くに語呂合わせが紹介されていた。

語呂合わせで私が最高傑作だと評価しているのは、サイモン・シン著、青木薫訳『ビッグバン宇宙論(上)』(新潮社)で紹介されているものである。

How I need a drink, alcoholic of course, after the heavy lectures involving quantum mechanics. (何か飲み物がほしいな、もちろんアルコール入りのやつだ、量子力学の難しい講義が終わったところだから) <上掲書 85ページ>

Howは3文字、Iは1文字、needは4文字、・・・・・、という風に文字数を連ねると、

3.14159265358979

となる。無理数πの小数点以下14位までの正確な値である。

試験のために語呂合わせで覚えるのは楽しくないが、お遊びで語呂合わせを考えるのは楽しい時間つぶしになりそうだ。

そういえば、私は自家用車を運転中に前を走る車のナンバーで語呂合わせしていることがある。尻取りよりも眠気さましに効果的だと感じている。

「1122」の車に夫婦らしき人たちが乗っていると、この二人は「いい夫婦」なんだろうと勝手に想像している。「705」の女性ドライバーは「なおこさん」かな、「1158」を運転している人は「いい小屋」を持っているんだろうな、とひとり楽しんでいる。ナンバーに合った語呂が見つからないと、少々イライラするのが欠点かもしれない。

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