2023年4月9日日曜日

メモ(22) 生命の洗濯

 全然目的なしに、ただ、知ることそのもののよろこび故に知を求め、美しさそのもののたのしさ故に美を追求する。そうした世界へ時折逃げ去って人の世をも、人をも一切忘れて、放棄して、生命の洗濯をすることが許されなかったら到底息が続きそうにもない。

【出典】 神谷美恵子 『神谷美恵子日記』 角川文庫 株式会社KADOKAWA 令和4年11月30日 16版 63頁

0 件のコメント: