2012年4月21日土曜日

加藤久仁生展

今日(4月21日)から刈谷市美術館で開催の「加藤久仁生展」を鑑賞してきた。昨日の朝日新聞に載っていたスケッチブックを見たくなり、行くことにしたのである。会場でまず出迎えてくれたのが、お目当てのスケッチブックであった。レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿のように、加藤久仁生のスケッチブックも絵と文字の組み合わせが美しい。さらに感動したのは、どちらかというと濁った色つかいが心温まる雰囲気を醸し出していることである。会場で放映されているアニメも人間がもっている優しさが描かいており、鑑賞中、心静まる時間を過ごすことができた。

2012年4月10日火曜日

今日の本

Gordon W. Russell 著
”Sport Science Secrets: from myth to facts”
Trafford
2001


「水を飲むとスタミナが落ちる」というので、運動中の水分補給が禁じられていたことが、つい最近までスポーツ指導の世界でまり通っていました。スポーツに科学情報が導入されてからは、逆に運動中の水分補給を勧めるようになりました。事実かどうかわからないまま信じられていることが数多くあります。この本は、スポーツの分野で根拠があやふやなまま信じられていることをとり上げ、それぞれの事柄について論じられている科学論文を紹介しながら、何が事実で、何が事実でないかを述べている。


取り上げられている話題は103である。主な内容を紹介する。
・正選手になれるかどうかは誕生月で決まる。
・素早さは目の色と関係している。
・白人は跳ぶことができない。黒人は泳ぐことができない。
・決勝戦はアウェイで戦うと有利である。

発売間近です

以前にも紹介しました私の著書が4月11日から発売されます。老後を元気に生きるためには、自分なりの方法を確立するのがよいと思います。多くの人たちが、その方法をこの本を通して見つけだしてくだされば幸いです。


湯浅景元 著
『生涯寝たきりにならないための ピンピンコロリ体操』
世界文化社


目次
1.「老いる」ことと「衰える」ことは違う!
2.これだけでOK! イスに座ってできるピンピンコロリ体操
3.今ある不調や不安を払拭!症状別ピンコロ体操
4.心と脳を衰えさせない!
5.栄養と睡眠で元気な老後!


なお、浅田真央選手らのスポーツのトップ選手たちから学ぶ健康法についても、コラムで紹介しいます。


2012年4月7日土曜日

今日の本

ハワード・S・フリードマン、レスリー・R・マーティン著 桜田直子 訳 『長寿と性格』 清流出版


私は、著書や講演会などで「健康長寿を実現するためにウォーキングなどの運動をしましょう」と勧めてきた。しかし、最近、このことに多少の疑問を感じることがある。健康長寿の人は、ウォーキングのような運動するよりも、日々の生活動作(たとえば掃除、洗濯、買い物、家事など)を行う機会の方がはるかに多い。大胆に述べれば、日常生活動作をこまめに行うことが健康長寿に役立っているのである。ウォーキングなどの運動は、日常生活動作を支障なく行うための体づくりに貢献していると考える方が適切なようである。


健康長寿のためにはウォーキングをせよ、楽天的に生きよ、働き過ぎるな、早く退職して気ままに生きよ、などの助言が流布している。果たして本当なの?この疑問に、長年にわたる調査をもとに解答しているのが、この本である。運動を通して健康長寿を勧めている私としては、大いに反省すべきことをいくつか見つけることができた。

2012年3月28日水曜日

かげの独り言〜自著の紹介〜

久しぶりに私の本が出版されます。現在、アマゾンなどで予約受付中です。発売日、発売元などをお伝えします。健康で長生きするための運動方法、気構えなどを具体的に紹介しています。

湯浅景元 著
『ピンピンコロリ体操(生涯寝たきりにならないために)』
世界文化社
1960円

4月11日発売予定

2012年3月10日土曜日

今日の本

久坂部羊 『第五番』 (幻冬社)

職業は、その目的が達成されると存在価値を失うことがある。例えば”医者”という職業である。この世界から病気が完全に撲滅されれば(可能性は極めて低いが)、医者の存在価値はなくなる。医者は病気を撲滅することを目指しながら、医者という職業を存続させるために、心のどこかで病気が撲滅されることを望んでいないかもしれない。この本の帯に書かれているように「誰より医者が、劇烈な疫病を望んでいる」のかもしれない。

いったい職業とは何か、その存在価値は何か、その職業を存続させることの意義や方法など、職業に関わることをさまざまに考えさせられた。

2012年3月9日金曜日

かげの独り言~英語学習~

最近、英語の学習に関する本を集中的に読んできた。私自身の英語力を高めたいというよりも、身近にいる学生たちの英語力を高めてあげたいという思いが募ったからである。今日、卒業生の木村健二君と会話を交わしている間に、いつの間にか英語の学習が話題になってきた。ありふれた学習法であるが、私も限られた単語で書かれた文章を数多く読むことが、とくに読解力の向上に役立つと考えている。木村君から「どのような本がお勧めですか」と問われた。私は、Raymond Chandlerの"The lady in the lake"(Penguin Readers)を紹介した。かつて、ある英語の達人からRaymond Chandlerの文体を学ぶとよい、と教えられたことがある。以来、彼の作品を読むことを続けている。とくに単語数が限られたPenguin readersの文章は、中学英語を駆使すればかなりの内容を表現できることを、常に教えられる。

それにしても、英語力が飛躍的に伸びる方法はないものだろうか。